オ.慢性腎臓病(CKD)の透析期で無尿の方
病気についての心構え
透析療法に入った人では、導入当初の残存腎機能レベルにもよりますが、速い人では、2~3年程度でお小水がでなくなります。(無尿になります。)
遅い人でも、5~7年位では無尿になります。
このような状態になってから、本当に、透析療法と真剣に向き合うことが求められるのです。
つまり、尿が出ないため、体内では、毒素やホルモンバランスの欠如など、いろいろな合併症が高頻度で発生してくるのです。
透析療法で長生きするためには、ここからが、一人一人の真価が問われることになるのです。
長生きしている先輩にそのヒントなどを聞きながら、確信のもてる心構えを見習いましょう。
医者との付き合い方
この状態になりますと、あちこちの体調不良が出始めます。
胃腸が調子悪いとか、手足がしびれるとか、頭が痛いとか、便秘するとか、とにかく、起こりやすくなります。
しかし、これらの症状が出たから、直ちに、主治医に申告して、薬の処方を仰ぐことは避けましょう。
それは、単なる一過性の現象で、これらの不快な症状がでていることが多いのです。
よく観察すると、2~3日すると元に戻って快調になっているということが大半です。
どうしても、薬に頼らざるを得ないかどうか、慎重に判断しましょう。
元気で長生きしている人ほど、薬の種類が少ないように思います。
また、薬の種類が多くなっている人は、次々と、新しい体調不良に見舞われているようです。
食事のあり方
何が1番辛いかと言えば、やはり水分の制限でしょう。
特に、無尿になった人は、厳格な水分管理を継続しないと、肺や心臓に水が溜まり、手当てが遅れると死を招きます。
その他、カリウムの制限も守れないと、心停止を起こし急死します。
また、リンのコントロールもしっかり行わないと、骨の異常や副甲状腺障害なども早く起きて合併症に見舞われます。
いづれにしても、この段階になりますと、少しでも合併症を避けるため、自らの食生活のあり方に注意しましょう。
検査結果の推移等を踏まえた自己管理のあり方
とにかく、毎週、いろいろな検査が次々に行われますのでこの結果をしっかり認識しましょう。
ヘマトクリットやヘモグロビンなどが低下してきたら、食べ物のエネルギーが不足していないか、リンの値が高くなってきたら、肉や魚、それに加工食品などをとりすぎていないか、心胸比が高くなってきたら、水物、水分を取りすぎていないか、毎回のドライウェイトの管理は、3~5%ルールに入っているか、塩分をとりすぎていないか等々、活かして欲しいのです。
必ず、検査結果の変化には、食事も含めた自己管理の要因があるはずですから、このシグナルをしっかり捉えて実行し、長生きしましょう。
自己管理の勧めと運動療法について
人間は必ず老化します。
そして、各臓器に流れ込む血液の量が少なくなってきて、肝臓や腎臓をはじめとしたいろいろな臓器は萎縮しはじめ、ついには、機能低下に入るのです。
若々しく、老化を遅らすには、血管をしなやかに、丈夫に保つことが重要で、そのカギは、何と、よく歩いて『ふくらはぎ』をよく刺激することにあるのだと、動脈硬化の研究者ははっきり公言しているのです。
透析や腹膜透析者で、無尿になっている人は、ものすごい動脈硬化に見舞われていることが突き止められ、これらの病気で長生きするためには、いかに動脈硬化の進行を阻止、予防するかにあると結論づけられています。
自宅で、歩いた時と同じような『ふくらはぎの刺激』ができる自己管理手段や、動脈硬化を予防、改善してくれる器械などもありますので、ご相談ください。





