23. ついに、二次性副甲状腺機能亢進症の手術を
透析患者は、透析年月が長くなるといろいろな合併症に見舞われることが多くなります。
すなわち、あらゆる部位のガンや、脳疾患、心疾患、それに骨や筋のトラブル、不眠症、眼底出血等々ですが、中でも、透析年月とともに発生頻度が高くなる病気の一つに、私が、透析17年目にして手術となつた、「二次性副甲状腺機能亢進症」があります。
この病気の発生要因には、毎日食べる食べ物の中に含まれるリンが関わっています。
ともかく、近年の腎臓病を取り巻く研究において、リンの摂りすぎが、たんぱく質の摂りすぎと合わせて、腎機能に悪さをしていることが証明されているのです。
具体的に、私の手術体験を通して、このリンの問題について触れさせていただきます。
この手術は、首の周囲を大きく切り開いて、肥大化した副甲状腺を取り除くもので、なかなか難しい手術でした。
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私は、このような腎臓病の合併症を回避すべく、透析に入ってからもリンの摂りすぎや抑制に頑張ってきましたので18年間持ちこたえてきました。
(早い人では、透析7年目から10年目程度でこの手術が待ち構えている)
皆様は、腎臓病の方にとって、リンがどれほどの影響を及ぼしているかご存知でしょうか。また、医師は教えてくださっていますでしょうか。
私は、この度の手術を体験した腎臓病者の一人として、このことを声を大にしてお伝えしたいのです。
それは、リンの摂り過ぎ、検査値オーバーが続くと
- 腎機能そのものを悪化させるということが分かってきています。
- 私が体験したように、二次性副甲状腺機能亢進症に罹りやすくなります。
つまり、慢性腎炎や腎不全初期で透析前の人にあっても、腎不全で透析中の人にあっても、リンの摂りすぎや検査値オーバーは絶対に避けて欲しいのです。
(血清リンの値は、2.5~4.6)
どうしたらよいのでしょうか。
少し長くなりますが、とても重要なことですので、慢性腎臓病(CKD)の方はどうか最後まで目をとおしてください。
ご承知のとおり、リンは、美味しいお肉、魚、乳製品、大豆製品、主食のご飯などすべてに含まれています。その他、添加物や加工食品にもリン酸塩の形で含まれています。
腎臓の働きが正常の人は、これらのリンを含む食べ物を大食いしても、腎臓が排出してくれますが、腎機能が低下してくると、リンの排泄ができなくなり、血液中にリンが溜まってくるのです。
リンが血中に溜まってくる段階がどの程度の腎機能を差すかについては、人によっても違いますが、早い人では、腎不全中期から後期、すなわち、クレアチニン値が、5位からはじまってくる人もいます。(大半の人は、透析になってから顕著になります。)
ここで、腎臓病で医師に治療を受けている皆様方の現状を、私にご相談を寄せてこられたケースからお話しますと、定期的に通院していて、検査値でリンの値が正常値を越えてくると、リンをそれ以上あげないように、リン阻害薬のカル炭という薬(鉱物からできた炭酸カルシウム剤)を医師は処方します。
しかし、このようなケースは、ほとんど透析に入った方々が大半で、これから私が声を大にしてお話したい、約480万人と言われている透析前の保存期の方々はどうすればよいのでしょうか。
すなわち、
- たんぱく尿や血尿が継続的に見られるが、腎機能は正常な人
- 腎機能(クレアチニン値)が正常値の上限を越えてきた腎炎の人
- それ以上になり、腎不全になっている人
このような方の場合、医師から、たんぱく質の摂りすぎの指導はありますが、リンの摂りすぎに対する指導や薬剤の処方はほとんどありません。
そこで、私自身も長い間体験している、リンの抑制、コントロールに役立つ自己管理食品の存在です。それを、毎食時(食事中や食後)に、腎臓病のリン対策のために利用するのです。
どうして、毎食事中に、この自己管理食品を食べると、リンの摂りすぎ、抑制になるのでしょうか。
それは、摂りすぎたリンを、この自己管理食品の主成分であるのカルシウム(炭酸カルシウム)が抱き込んで便と一緒に排出してくれるのです。
つまり、リンが、腸管から血中に吸収される前に、便と一緒に出てしまうのです。
特に、外食をする時や、旅行、宴会時等では、どうしてもリンを多く含む、美味しい、肉、魚、乳製品等を食べ過ぎてしまいますので、この自己管理食品を持ち歩き、口に入れていただくことをお奨めします。
勿論、ご自宅でも、毎食時にご利用されることにより、低たんぱく質の食事療法で不足しがちなカルシウム不足の改善にも役立ちます。
長々と、私の手術体験を例に、リンと腎臓病の関係について述べてみましたが、腎臓病時においてもいかに自己管理が重要であるか分かっていただければ幸せです。
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