21. ついに見つかった眼科医に手術を託して
県内の何ヶ所かの眼科医に、手術の可否を尋ねて廻りましたが、どの先生も首をふってくれませんでした。
本当は、何度も反省するように、思い切って、東京でも名古屋でも手術のできる眼科医を探していればよかったのですが、後悔しても仕方がありません。
勿論、事あるごとに、透析仲間や友人、知人をつかまえては、俺の硝子体出血の手術ができる先生がいたら紹介して欲しいと‥‥。
そんなことを繰り返していたある日、ついに、その手術ができる先生が静岡におられるとの情報が透析仲間から入りました。
早速、妻と二人でその眼科医を尋ねたことは申すまでもありません。
先生に今までこの硝子体出血の手術をしていただける先生を探し続けてきたが、見つからなかったことなど一気に話しまくっていました。
先生曰く、齋藤さん大丈夫ですよ、この手術はできますから安心してくださいと。
この言葉を聞いた時、探せば仏様にも遭えるのだなあ~。そして、物事何でも諦めたらおしまいだということがよく分かった気がしました。
ともかく、何のためらいも無く、この先生に手術をお願いすることにしました。
ただ、私の場合、透析をしながらの手術ということもあり、先生も気を配ってくれたようで、夕方6頃、妻が押す車椅子に乗せられて手術室に向かいました。
勿論、目の手術は初めてのことで、どんな事になるのか不安でしたが、手術するほうの目頭に麻酔注射が打たれ、意識がはっきりする中で手術は始りました。
白内障や緑内障などの手術をしたことがある人は経験済みでよく分かるものと思いますが、とにかく、目の奥で繰り広げられる手術の様子が映像のように写っていて、ああ、今度はクスリが入ってくるな、洗浄が始るなと、一部始終が分かってしまうのです。
見方を変えれば気持ちが悪いと言うか、翻ってみれば、先生の処置がしっかり映像で分かるので安心であるとか、人によってまちまちと思いますが、私は、少し不安になり、早く終わって欲しいと思っていました。
ともかく、手術は約2間程度で終了して、最初と同じように妻の押す車椅子で病室に戻りました。
そこで妻や息子と三人で、人生の一生における運、不運や、今度のように助けられる先生に出会えたことなど、互いに納得したような話をしたことが蘇ってきました。
お陰様で手術が成功したため、それまで何度か起こっていた硝子体からの出血もなくなり、あの恐ろしい目の奥の血液タラタラに遭わなくて済むようになりました。
ああ~、感謝感謝。
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