慢性腎臓病(CKD)の人に贈るしげき君体験記

『あなただけは透析にさせたくない』 たとえ『透析になっても長生きして欲しい』

慢性腎臓病(CKD)で闘っています 斎藤茂樹慢性腎臓病歴30年の体験から学んだ自己管理のあり方について、多くの同病者からのご相談にのっています。
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4. 仕事の重圧、ストレスでクレアチニン値上昇

ストレスは、どんな病気にも関与していて、おそらく病気の80~90%に関わっていると言われています。

特に、私のこれまでの体験から、この腎臓病をはじめ、糖尿病、肝臓病などにもストレスが大きく関わっていることが説明できます。

 

このことを語るのに、当時の私が仕事上でどのようなストレスがあったのか参考のために正直に書いてみます。

 

当時、私は、医療用具を製造販売する会社の工場部門で、品質管理の仕事を担当していました。

 

その仕事の一部に、工場から最終製品を出荷させてよいか否かについての検査を行い、一部のロットに不良品があれば全ての出荷を認めないという、大変重要な仕事をしていました。

当然、販売部門から、早く出荷して欲しいと要請がある場合などは、欠品でお客様(医療機関)に迷惑をかけるので、何とかならないかと、別部門のトップからの要請もしばしばありましたが、私は、検査を預かる現場の監督者として、上司に絶対出荷してはなりませんと何度印篭をわたしたことか、これらの葛藤とストレスは、実際に経験した者にしか解りません。

 

またある時は、夕方に、北海道の医療機関で我が社の商品で医療事故になるような欠陥品が見つかったので、今すぐ、この商品を作った工場の担当者を説明によこしなさいと、販売部門から要請が入ったのです。

 

この場合、普通なら、私の上司である課長が現地に飛ぶのですが、丁度、課長は他の用事で出張していましたので、私が、急遽、北海道に飛ぶことになったのです。

夕方、4時頃に工場を出かけ、確か、羽田から千歳空港まで飛んで、夜の8時頃には、待っていてくれた先生の元にかけつけました。

 

とにかく、「この度は、先生や患者さんにご心配をお掛けするような商品を出荷してすみませんでした」と、自分の名刺を出してお詫びしましたが、先生はひどくご立腹で、差し出した私の名刺を投げ返して、こんな名刺一枚ですむなら苦労はしないと、とても許してくれそうにもありませんでした。

 

一緒に同行した担当の営業社員が、そっと、私に耳打ちして、「齋藤さん、今日はちょっと無理ですので、明日改めて先生にお詫びしましょう」と、その場をつくろってくれたので、一応退却することにしました。

 

さあ、それからが、私のストレスの始まりです。

 

どうしても、先生にお許しと、欠陥品を今後出さないという見解を納得いただけないと、私は、おめおめと工場に戻れないのです。

営業部門でも、大切な取引先様(お客様)を失うことになる訳で、何のため、わざわざ工場からきてもらったか意味をなさないと、非難されるわけです。

 

営業社員と別れて、とにかく、今晩はホテルに泊まって明日の作戦を練ることにしましたが、明日、先生に再度理解されなかったらどうしようと、飲めない酒を飲みながらなかなか寝付けませんでした。

 

それでも、翌日は、用意した製造工程の説明や、品質管理の具体的な説明と、今後の対策等についてご納得いただき、これからは、ちゃんとした商品を頼みますよと言葉をかけていただきました。

 

このように、私の事例からも、そして、私がこの19年間、透析の合間をみてご相談にあずかってきました腎臓病の皆様方の中にも次のようなやり取りから、ストレスがキッカケでクレアチニン値が上昇していたというケースが数多くみられます。

お客様曰く、このところ腎機能(クレアチニン値)が高くなってきたが、何が悪いのでしょうかね。

私は先ず質問します。

このところ、風邪をひいたり、何故か急激な心配事や不安、ストレスがありませんでしたかと。

お客様曰く、そう言えばありました。

何でしょうか。

受験勉強中に熱を出す風邪を引きました。

ある人は、家族の看病で病院に寝泊りして、心労が重なりました。

仕事で、転勤になり、ストレスに苛まれています。

 

このように、何らかの出来事が、ストレスを引き起こし、腎機能悪化となっていることが多いのです。

 

適度なストレスは、むしろ、健康に良いとされていますが、ストレスが継続するような場合は軽減できる工夫を心掛けたいですね。

 

この当時の検査データ

腎機能の程度を表す血液検査項目
クレアチニン値(Cr) 1.8程度に上昇(悪化)
クレアチニンクリアランス 56ml/分に低下
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プロフィール

斉藤 茂樹

1944年8月 福島県会津若松生まれ。
 大手医療器メーカーに籍を置き品質管理業務等に従事するも、慢性腎臓病のため退職。
 その後、自らの病気体験を活かして、腎臓病者用食事療法食品販売店を創業。
 現在は、透析を続けるかたわら、慢性腎臓病やC型肝炎時における自己管理アドバイザーとして延べ1000名近くの方々のご相談に向き合っている。
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このような方のお役に立ちたい

  • 持続的に尿たんぱくが出ていてこの先不安
  • 慢性腎炎(慢性腎臓病)と診断された
  • 糖尿性腎性になってしまった
  • 食事療法が必要だと言われたがよく解らない
  • 腎機能(クレアチニン値)が正常値の上限を超えてきた
  • このままだと透析になると宣告された
  • 透析を少しでも先に延ばしたい

私の主張

【慢性病や生活習慣病の予防や改善は、日頃から、自然治癒力や免疫力を高めるための自己管理が最も重要になります。】
現在の医療・健康環境下から、いづれ近いうちに、病気の予防、改善(治療)は、一人一人の自己責任(自己管理)に委ねられる国策になるものと思っています。
これらの現実を、私自身の長い病気体験から日々訴えてゆきたい。(特に、根治が困難で国民病と言われている、慢性腎臓病やC型肝炎の皆様方には私の主張や体験談に耳を傾けていただきたい。

著書

あなただけは透析にさせたくない

メディア掲載

沼津新聞 平成20年2月7日号より
中日新聞 平成19年8月3日号より
その他メディア掲載
  • 静岡新聞
  • 中日新聞
  • 沼津朝日
  • 夕刊フジ
  • 産経新聞
  • 朝日新聞 等

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