3. 開業医のことを信じて、呑気に過ごす
皆さん、人を信じるということは大切なことですね。
でも、事と次第によっては、人を信じてはいけないのです。
まして、根治が困難な難病であったら、例え気心知れているかかりつけ医であっても信じてはいけないのです。
私の体験から、そのことをお話しましょう。
さて、慢性腎臓病(今で言う、CKD)という病気が確定し、定期的に近くの開業医の先生に診療を受け続けていました。
当然、毎月に一回は、先生の元に通い、尿の検査や、血液検査などを受け、その都度先生にどうでしょうかと所見をたずねるのです。
そして、先生は、「齋藤さん大丈夫ですよ、心配いらないですよ」、と、私を安心させてくれました。
勿論、当時、本を見て、少しは、腎臓病についての知識を持ちましたが、最初からこの病気は治るものだと信じていて、なおかつ、先生が、いつもにっこり笑って大丈夫というものだから、私は、ルンルン気分で刻々と日は過ぎていったのです。

その間にも、私の腎機能(クレアチニン値)は、抜き差しならない悪化の道に入っていたのです。
今だから、このように反省できるのですが、約27年前頃には、まったく原因が特定できない腎臓病の診察、治療は、東京の一部の大学病院等の専門医がようやく原因特定や治療手段を研究しだしたという時代だったので、地方の先生にこのことを求めることには、無理があったものと思っていますが、それよりも、私自身が、もっと早く慢性腎臓病のことを患者としてしっかり勉強、認識して、医者の言葉を信じるだけでなく、病気を悪化させないためには、何が求められ、自分でできること(自己管理)は何であるかよく認識、実行していたら、あるいは、透析をもっと先に延ばせたかも知れないし、避けられたかも知れないと、今になって後悔しているのです。
皆さん、どんな病気でも、医者にすべてを任せてはいけないのです。
どのような治療を選択するのかは、結局、患者さん自身が決めるのです。
そのことを物語る、壮絶な私の体験が、この後何度か赤裸々にでてきますので、どうかご参考にされ、誤った自己選択をしないでください。

この当時の検査データ
| 腎機能の程度を表す血液検査項目 | |
| クレアチニン値(Cr) | 正常値の上限から越えはじめ、 1.2~1.3位に |
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