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■私にはできそうにもない戸塚洋二さんの死生観■2009.7.15

こんにちは。

このように暑くなると、健康な人でもグッタリすることがありますが、私のように透析をする人にとっても、夏の体調管理はとても大切です。

とくに、水分管理が大切で、冬場の高血圧管理と並んで、夏場の水分管理は時にいのちに関ることもあるのです。

つまり、健康な人でも熱中症になるのですから、透析日の水引後では、血中水分量がギリギリになっているので、ネバネバの血液性状のため、時に、血栓ができたり、血行不良になったり、気を配ることが必要です。

さて、昨晩のNHKテレビ、夜の10時から放送されましたヒューマンドキュメンタリー番組をご覧になられましたか。

静岡出身で世界的な物理学者で、ニュートリノの研究で一番重要な基礎研究をなさった方で、ノーベル賞候補になるほどの偉大な研究者、戸塚洋二さんについてそれはそれは壮絶な半世紀が記録されていました。

番組では、研究成果の最終段階にさしかかった頃、戸塚さんがガンに侵されたことによる、それからの生き様についてそれはそれは克明に描かれておりました。

戸塚さんは、大腸ガンから肺に、そして、肝臓に、それから脳に、骨に転移し続ける中で、科学者として自らの病状を克明に医学的視点で把握、記録する様は、ものすごいエネルギーであり、残り数ヶ月のいのちの中で、これほどまでに自らの生と死を見続けた方はめずらしいことで、私には、迫り来る死期の中で、冷静になれるかどうか、自信喪失の感に陥りました。

科学者らしく、科学的に説明できる治療法のほとんどを受け入れられて、その経過を今度は患者、医学者の視点からデータとして追い続ける姿は、見事という一語につきるのでした。

然し、最後には、生命の営みは自然との関りこそがいのちの根源であることに気づき、それまでの治療と距離をおき、見事に旅立たれていかれました。

戸塚さんは、ブログを書くことにした理由をこう述べています。

これからの医学の発展や、患者さんの自己選択力アップには、医療従事者だけでなく、その多くを経験する自分のような患者さんの生の声、悩み、苦悩などを正直に炙り出すことが何よりも大切であると述べておられました。

私は、とても戸塚さんのような生き方、真似はできませんが、せめて、元気で生かされている間は、30年に及ぶ腎臓病体験記を書き続けてゆきたいとこの番組をみて思いました。

戸塚さん、安らかにお休みください。

あなたの素晴らしい生き方に世の多くの方々が感動、ありがとうと言っておられたことでしょう。

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