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■生きていることに希望を見え出せない腎臓病者に向合って■2008.12.21

おはようございます。

今日の富士山は、雲がかかっています。

私はこれから、同じ病院で透析を受けている腎臓病患者が集まっての忘年会に参加します。

今年も、透析仲間の何人かが透析途中で召されていきました。また、いろいろな合併症で入院している仲間もいます。

そんな中で、透析という人生を歩む同じ仲間が本音で語り合えるのも、年に一回のこの忘年会であり、
楽しみにしている患者も多いです。

さて、昨日は、以前に私のセミナーを聞かれた腎臓病の方が私の店にお越しになられ、世の中の矛盾があまりにも多くなり、生きていることに失望、意味がなくなったと、まるで消沈しきった男性のお相手を
しました。

この方は、腎不全初期(クレアチニン値が1.5前後)であるが、長年にわたりこの値が安定していて、まだ透析を心配するような段階ではないが、話を伺う中で、いろいろなことが見えてきました。

それらは、

長年続いている厳しい低タンパクの食事療法に耐えられなくなってきた。

定年を来年迎える中で、定年後の身分が不透明で、将来が見えない。

国や、世の中の矛盾が人道の道をおかしくしていて、世の中殺伐となり、これからの人生に生きる意味が見え出せないといったような内容でした。

話の中で、齋藤さんは、腎臓病になって30年、そして、透析を20年も続けていて、よく生きることに飽きないで頑張っていますねと、自分ならとても耐え切れないともおっしゃっていました。

とにかく、この方のお話をじっくり聞かせていただくことにして、何が、彼をこのような感情に駆り立てているのか引き出すことにしました。

その結果、信頼していた友人に騙されて金銭的な被害を被ったとか、会社でも、弱い者にしわ寄せが及ぶような現実が見えてきたとか、そして、病気に対するいくつかの不安とか、とにかく、何事にも、マイナス志向に陥っているようでした。

腎臓病患者は、推定、480万人とされ、これからも、この方のように将来の希望を見え出せない方が増えてくる中で、患者である私たちが、これらの病気をもっても人生の模範となるような生き方を心掛ける
ことが、社会に対する恩返しであると自らに言い聞かせました。

そして、この方に一言付け加えました。

透析20年の私には、多くの国民の税金や、保険料が費やされ、約1億円もの透析費用が援助されているので、私は、死ぬわけにはいかないのですよと。

そして、それらの多くの支援に恩返ししなければ、私の人生は終わらないのですとも付け加えました。

約2時間に及び話をさせていただきました結果、何かをつかんだようで、頑張ってみますとの言葉を残し帰られました。

さあ、来週もどんな相談が待っていることか。


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